Hello Tokyo by Christoph Gelep

Hello Tokyo from Christoph Gelep on Vimeo.

2017年現在、斬新な編集テクニックを使用した作品なので、このChristoph Gelep さんの作品をもとに編集テクニックを学んでいきましょう。編集テクニックや完成形の画が描けないといい作品は撮れません。あらかじめどういった編集で魅せていくのかをイメージするために、やはり編集作業に常日頃から取り組む必要があります。映像制作は受験勉強ではありませんが、同じように学ぶことによって身に着く技術があるので、しっかりと勉強しましょう。
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07秒まで・・・富士山からゆっくりとZOOMバックで夕焼けのタイムラプス映像
07秒あたりで太陽の光がピカっと画面に差し込む
➡そのタイミングで大きく左下後方にデジタルZOOMバックして、さらに東京を見下ろす引き画に

09秒あたりでタイトルIN
PR動画作成このタイトルを入れる前に画を大きく動かすのも非常に効果的です。ただのタイムラプスの画にタイトルINしても悪くないですが、こうやってテロップがINする前に画を大きく動かすことによってタイトルをより効かせることができます。昔はアフター・エフェクトなどを使用しないとこういった編集ができませんでしたが、今の動画編集ソフトには大抵このような機能はついているので、有効に活用するようにしましょう。
➡フェードIN含め4秒間程で印象的にタイトルをしっかりと見せると
➡13秒あたりで再び一気に左へパンして、東京の夜景の別アングルのカット
これまでカットつなぎは一度もなし。

これはおそらく4Kもしくは一眼レフカメラで写真連続撮影したものをソフトで動画にし、デジタルパンやズーム(ここで言うデジタル・ズームやデジタル・パンは編集で行うもので、ビデオやカメラについている画質が荒くなるデジタルズームとは別です。)を編集で行っています。もちろんハイビジョン画質でもYoutubeやViemoにUPする程度だったらなんとなく可能だが、プロの現場では4K以上で撮影しています。
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今までの東京の夕景夜景映像は渋谷の巨大モニターに映っていたテイで、街の映像を編集で少しモニターに埋め込んだ後、厳密にいうと4フレーム(コマ)程埋め込みながら、その内の2コマ程はOLさせ5フレーム目からはほぼ完全に渋谷のモニターの画になってます。
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それ以降は御覧いただければわかりますが、以下のような編集の画が続きます。
➡18秒あたりで渋谷の巨大モニターからZOOMバックして渋谷の人混みが超早送りで映し出される
➡カットをせず、今度はズームアップして途中で交差点を歩く人々のミドルサイズの画がノーマルスピードからスローモーションになって
➡再びノーマルスピードになって、スローになって、曲の変化に合わせてカット割って
➡渋谷センター街入口に高速ズームアップしてズーム終わりでスローになって街をスクランブル交差点を歩く人達になって・・・

1分01秒あたり

早くてわかりにくいかもしれませんが、駅の切符売り場のカットから、販売機のモニターにズームアップして。
そのモニターだけ抜いて次の画を映しながら、ズームアップでモニターが大きくなるにつれて、次のカットの画が次第に画面に広がり、5フレ程で次のカットに映っています。

駅の切符販売機のモニターだけ次のカットの画が映っています

駅の切符販売機のモニターだけ次のカットの画が映っています

モニター方向にズームアップ

モニター方向にズームアップ

その次のフレーム

その次のフレーム

さらに次のフレーム ほぼ次のホームのカットになっています

さらに次のフレーム ほぼ次のホームのカットになっています

そして次のフレームでほぼ次のカットに

そして次のフレームでほぼ次のカットに

そして完全に次のカットに

そして完全に次のカットに

よく、街のモニターなどは編集のつなぎ素材として使用されていますが、使用方法によっては作品の質を高められるので、遠慮せずに使っていきましょう。切符の自動販売機などは斬新ですね。モニターつなぎも応用すればスマフォやら、時計、人の眼など様々な素材がアナタの作品を素晴らしいものに変える材料になるので、自分なりの魔法にカットつなぎを考えてみましょう。

 

巨大モニターつなぎ まとめ

ただ単にもモニターつなぎだと、結構ありふれているのでデジタルズームUPやデジタルズームBACKも併用するようにする。また、デジタルズームUPやデジタルズームBACKは編集で可能なので画質が劣化しないうように可能な限る高画質で撮影しておく。