【マインドは根本的起爆剤で爆発、すなわちビッグバンの卵だ!】

第44回 マンハイム国際映画祭ベストドキュメンタリー賞を受賞した四ノ宮浩監督の映画の興行に携わった時に監督が良く言っていたことがあります。それは、『人は死の直前に近いところまで追い込まれた時にはじめて成長する。それは映画も同じで、極限まで本当に追い込まれた時に、はじめて名作を作ることができる』

監督は、この世界的なドキュメンタリーの賞を撮った『忘れられた子供達』を撮影した直後、予算は使い果たし、子供が生まれたばかりなのに今日食べるものが無くて大切な本を売ってなんとか食いつないだそうです。この作品は四ノ宮監督の命のエッセンスが凝縮された眩いばかりの名作で、これ以降のどの作品と比べても、まったく別次元の輝きを持つドキュメンタリー映画の傑作です。それは、きっと監督自らがそう語っていたように、自分自身のみならず子供や嫁まで食いつなぐことが困難な中、それでも世に自分の作品を問いたい思いが込められています。その気迫こそが、この作品の次元を高めているのは間違いなく、人は追い込まれた時に初めて本領を発揮するという真実を、この作品から垣間見るこたができます。

そして、自分自身をとことん追い込むのが上手い人だけが、自分の物語を生きて行けるのです。

こんな風に誰もが、自分で自分を追い込めればいいのですが、実際はそう簡単ではありません。何故なら人は本能的に楽を求めてしまうからです。なので、ここではいくつく自分自身で自らを追い込む具体的な方法を書いておきます。これらはあくまでも、自分の手法なので、アナタ独自のやりかたを試してみて下さい。

【睡眠時間を短くする】

6時間程度の睡眠で平日は過ごしている人は、わりといるかもしれませんが、6時間睡眠ではあまり追い込まれることもなく、どちらかというと中途半端な気だるさと共に生活していく感じです。正直、睡眠時間が短いのは苦しい部分もありますが、自分がやりたいこと、撮りたい作品、本を書いたり撮影や編集をしなければならない時によくやります。初日はきついけど『わりと平気だな』と思い二日目は『全然大丈夫だぞ』、そして三日間には『むしろ、こっちの方が調子良くねぇ?』となってきます。睡眠時間が長いと、必然的に一日の非活動時間が多くなってしまうので、そっちか主軸のような感じになってしまいますが、睡眠時間は短ければ短い分だけ起きている時間が長くなるので必然的にアクティブな感じになります。そして、調子がいい時などナチュラル・ハイにすらなることができます。

【食事を取らない】

これは、もっとも自分が苦手なことの一つですが撮影などで集中力を切らしたくないときにらります。時には食欲さのものが喪失することがあります。集団です作品を作る時にあまりコレをやり過ぎると、誰々もついてきてくれなくなりますが、適度な飯おしや、プチ断食は神経を研ぎ澄ませてくれる不思議な効果があります。

【セックスをしない】

自分の場合は一番コレが難しかったです。しかし、以外と皆知らないかもしるませんが、壮絶な効果があります。もちろん、若い時にやらなければ、意味がありません。だって、としくってのセックスレスって、ただやらしてくれる相手がいないだけだし、そんなエネルギーがそもそもないので、いくら我慢してもそれ程エネルギッシュになることはありません。しかし、20代の時に、人の中で最も強いこのエネルギーを創作活動に昇華することができれば、必ず素晴らしいものができます。1日や2日ではないですよ。最低1月、オナニーもセックスもやらないようにしてみて下さい。強烈なエネルギーがみなぎります。